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【法人向け】債権回収で和解に応じるメリット・デメリット
債権回収をするとき、債務者から和解を提案される可能性があります。
法人が債権回収で和解に応じるメリット・デメリットとは何でしょうか。
今回は、法人向けに債権回収で和解に応じるメリット・デメリットを解説します。
法人が債権回収で和解に応じるメリット
法人が債権回収で和解に応じるメリットとして以下のようなことがあげられます。
- コストを削減できる
- 債権回収の見込みが高くなる
- 相手と良い関係性を築きやすい
詳しく解説します。
コストを削減できる
債権回収で訴訟など法的措置を行うことになった場合、訴訟費用などが発生します。
裁判が全て終了するまでには期間を要するため、時間的な負担もかかります。
和解で解決できれば、金銭的コストや時間的コストを節約できることがメリットでしょう。
債権回収の見込みが高くなる
和解では一般的に、債務者の分割払いを承諾したり利息を免除したりする内容で双方が合意します。
一見すると、債権者に不利が大きく感じるかもしれません。
しかし、債務者にとって無理のない返済条件や計画は、結果的に債権回収の見込みが高くなるといえます。
支払いが滞る可能性が低く、最後まで計画通り完済してもらいやすいからです。
相手と良い関係性を築きやすい
裁判を起こすと、対立関係が深まるリスクがあります。
しかし、和解であればお互い譲歩し合って内容を決定できるため、揉めずに相手と良い関係性を築きやすいことがメリットといえます。
債務者が今後も付き合いのありそうな取り引き先や顧客である場合は特に、和解で円満に解決するのがおすすめです。
法人が債権回収で和解に応じるデメリット
法人が債権回収で和解に応じるデメリットは、債権回収の金額が低くなったり、返済期間が長期化したりする恐れがあることです。
詳しく解説します。
債権回収の金額が低くなる可能性が高い
和解は「互譲」であり双方が譲り合う必要があります。そのため、分割払いを承諾したり利息を免除したり、債務者に対してもメリットを与えることが一般的です。
現実的として確実に着実に、債務者に返済をしてもらわなくてはならないからです。
本来発生するはずの利息が免除になるなど、回収できる金額自体は低くなる可能性があります。
債権回収の期間が長期化する恐れがある
和解では、一括払いで請求していた債権を、分割払いに変更することがあります。
和解に応じることで結果的に債権回収の見込みは高くなるかもしれませんが、全額回収できるまでに期間がかかる可能性があります。
法人の債権回収トラブルは弁護士に相談するのがおすすめ
法人の債権回収は、専門家である弁護士に代行依頼できます。
弁護士に依頼すれば、企業にとってなるべく有利な形で和解内容をまとめられるように、債務者と交渉を行ってくれます。
そもそも、和解に応じたほうがいいのか、訴訟に進んだほうがいいのか、などの判断から任せられることもメリットでしょう。
まとめ
法人が債権回収で債務者からの和解に応じるべきかどうかは、企業の状況、債権の金額、債務者の対応などによって変わってきます。
和解にはメリット・デメリットがあるため、慎重に判断しなくてはなりません。
債権回収でお悩みの企業は、専門家である弁護士に相談すること検討してみてください。
当事務所はこのほかにも債権回収 和解 メリットの案件を多く取り扱っております。
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